80番以外のポート番号を使用した場合のWebサーバへのアクセス

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Apacheに限らずWebサーバでは一般的にポート番号として80番を使用します。ただ既に同じサーバ上で80番を使用するアプリケーションが動作していた場合は別のポート番号を使用するように設定する必要があります。ここではポート番号として80番以外を使用した場合にブラウザからWebサーバへアクセスする方法について解説します。

設定ファイルの修正」で解説したように、Apacheで使用するポート番号の指定は「http.conf」ファイルで指定します。デフォルトでは次のように80番が指定されています。

Listen 80

先に記載したように既に80番が使用されていた場合には別のポート番号(例えば:8080番)を指定します。何でも好きな番号を指定できるわけではなく、同じサーバ上で動作している他のアプリケーション(メールサーバやDNSサーバなど)が使用していない番号を指定しなければなりません。ここでは例として8080番を指定してみます。

Listen 8080

「http.conf」ファイルを保存した後でApacheを再起動します。その後でブラウザから「http://localhost/」へアクセスしてみて下さい。すると次のようにエラーが表示されるはずです。

p6-1

これはブラウザからWebサーバへアクセスする時にポート番号が指定されていないためです。詳しい説明は省略いたしますが、ブラウザからWebサーバへアクセスする場合は次のように記述する必要があります。

http://(Webサーバのホスト名):(Webサーバで使用しているポート番号)/...

現在Apacheはポート番号8080番で動作していますので、このWebサーバへアクセスするには「http://localhost/」ではなく「http://localhost:8080/」のようにポート番号を指定してアクセスしなければなりません。では実際にブラウザから「http://localhost:8080/」へアクセスしてみます。

p6-2

今度は正常に指定したファイルへアクセスすることができました。

ただポート番号80番を使用している場合、Webサーバへアクセスする時にポート番号を指定していませんがエラーとはなりませんでした。これは「http」でアクセスする場合にポート番号が80番の場合は省略できるためです。「http://localhost/」でアクセスしている場合は実際は「http://localhost:80/」でアクセスした場合と同じです。

このようにApacheが使用するポート番号として80番以外を使用する場合には、ブラウザからWebサーバへアクセスする時にポート番号を指定してなければならないことを覚えておかれて下さい。

( Written by Tatsuo Ikura )