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トラックバックとピンバックの仕組みと違い
ブログでは簡単に相互リンクを行なえる仕組みとしてトラックバックという仕組みが用意されています。またWordPressではトラックバックに似た仕組みとしてピンバックという仕組みが用意されています。トラックバックとピンバックの実際の使い方を見ていく前に、簡単にトラックバックとピンバックの仕組みと違いについて解説します。
トラックバックとは他の人のブログ記事を参照し関連する記事を自分が書いた時に、参照したブログの作者に対して関連した記事を書いたことを通知し、相手の記事にも関連した記事が書かれたブログがあることを自動で表示させる仕組みのことです。順に見ていきます。
(1)他の方が記事を作成します
(2)他の方が書いた記事を読み、それに関連する記事を自分で作成します
(3)参照した記事のURLをトラックバック送信先として入力します。記事を投稿するとトラックバックが送信されます
(4)トラックバックを受信した側は、自分の記事に関連した記事としてトラックバックを送信してきた相手のURLと概要を自分の記事内に自動で表示します
このようにトラックバックを送信することで、相手のブログ上に自分の記事へのリンクを自動的に表示させることができ、簡単に相互にリンクし合う事ができます。
トラックバックの場合、トラックバックを送信する側は自分の記事の内容に関わらず任意のURLに対してトラックバックを送信することが可能です。その為、無関係のブログに対してトラックバックを送信するなど本来の目的とは違う使い方をする人も出てきました。
ピンバックはトラックバックと似た仕組みですが、トラックバックがトラックバックを送信する相手を後から指定したのに対してピンバックは記事の本文中に記載されたリンク先に対して自動的に送信します。では順に見ていきます。
(1)他の方が記事を作成します
(2)他の方が書いた記事を読み、それに関連する記事を自分で作成します。記事の本文中に相手ブログ記事へのリンクを記述します
(3)記事を投稿すると記事中に記載されたリンクのURLへピンバックを送信します
(4)ピンバックを受信した側は、自分の記事にリンクが設定されている記事としてピンバックを送信してきた相手のURLを自分の記事内に自動で表示します
トラックバックの場合と同じようにピンバックを送信することで、相手のブログ上に自分の記事へのリンクを自動的に表示させることができ、簡単に相互にリンクし合う事ができます。
トラックバックが任意のURLに対してトラックバックを送信できるのに対してピンバックは自分の記事の本文内に記述されたリンクにだけピンバックが送信されます。その為、ピンバックの方はまったく無関係な記事に対して送信することは出来ませんので本来の目的とは違う使い方が出来にくくなっています。またピンバックを受信した場合は概要は表示せずリンク元のURLだけを表示します。
ただしトラックバックという仕組みは多くのブログサービスで利用が可能ですが、ピンバックはWordPressで作成されたブログでしか有効ではありません。その為、自分と相手がどちらもWordPressを使っている場合だけしか利用することはできません。
では次のページ以降でトラックバックとピンバックと実際に送信する手順を確認します。
( Written by Tatsuo Ikura )